僕を散歩に連れてって!

アルノ河南地区
03 /07 2017
フィレンツェの支配者であったメディチ家が住んでいたピッティ宮殿。
その中には多くの美術館が併設されています。ラッファエッロやルーベンスの絵があるパラティーナ美術館からさらに階段を登った3階にある「「La Galleria d'arte moderna 近代美術ギャラリー」の作品と部屋を紹介する第13弾!

※「近代美術ギャラリー」は、2013年から「パラティーナ・ギャラリー」「モニュメンタル・アパートメント」「近代美術館」の3つがセット料金チケットとなっています。


Sala 12
この部屋にはトスカーナ大公国の終わりとイタリア統一時代のはざまの作品が展示されています。
1850年代、フィレンツェでは特に風景画の新しい画法に関しての議論が熱心に行われていました。
しかしそれ以外のテーマがおろそかにされていたわけではありません。

例えば歴史テーマは市民を啓発するという伝統的な目的から離れて、伸びやかな自由な空間を構成します。光と色の割合の研究が重要で、テーマは副次的なものになっていきました。

現代的な生活の片隅を描く作品も生き残り、ドメニコ・インドゥーノの悲しい雰囲気の作品が買い手に好まれます。あるいはシルヴェストロ・レーガやピエトロ・サルティーニも人々の会話を交わす様子を描き、この分野に数えることができるでしょう。

またアドリアーノ・チェチオーニはRèsina派(マッキャイウォーリ派の一部で写実主義。彼らが集まったエルコラーノの古い地名がRèsina)を形成し、マッキャイウォーリの画法と自然主義を統合しようと試みました。

「飼い主の登場」アドリアーノ・チェチオーニ作
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耳を立てて、首輪をつけた犬が座っています。外出のために飼い主が名前を呼んでくれるのを待っているのです。
身体の筋肉は走り出す時に備えて緊張しています。ひょうきんな犬の表情が鼻口部に見られます。
散歩に行きたい気持ちに応えてもらった満足そうな感情がうまく動物の上に表現されているのです。

ちなみにこの部屋からはボーボリ庭園の様子が見下ろせます。
下の階にあるパラティーナ美術館の窓よりも視界が高いですね!
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。