トスカーナの自然主義表現

アルノ河南地区
04 /06 2017
フィレンツェの支配者であったメディチ家が住んでいたピッティ宮殿。
その中には多くの美術館が併設されています。ラッファエッロやルーベンスの絵があるパラティーナ美術館からさらに階段を登った3階にある「「La Galleria d'arte moderna 近代美術ギャラリー」の作品と部屋を紹介する第21弾!

Sala21
最初の美術展示会はリヴォルノで1886年に催されました。マッキャイオーリ派の父であるシニョリーニ、ファットーリ、レーガへのオマージュはもちろんのこと、自然主義派のチェッコーニ、カンニッチ、フェッローニ、フランチェスコ・ジョーリの作品も展示されました。
また1889年のパリ万博では、マッキャイオーリ最初の主役たちと40年〜50年代の若い世代で頭角を現したパネライ、ノメッリーニ、エドアルド・ゴルディジャーニ、ウルヴィ・リエージ(シニョリーニから絶賛されていました)の作品も評判を呼びます。彼らは「丹念な観察と正確な形態と特徴」を表現する画家たちでした。ヴォリュームと眩しい色調変化によってこれらが表されていました。

ロマンチックな型のリアリズムに対する勝利は、ルッジェーロ・フォカルディの作品に見られるように、物語性に富みながら高貴で厳格です。
フィラデルフォ・スィーミの作品ではシンボリズムがうっすらと表現されていますが、これは真実を表す時に多岐にわたるシンボリズムに頼らないようにするためです。
近代の世紀、トスカーナの象形的文化は一貫してこれらの法則を壊していったのです。

「ミネストラ」ドメニコ・トレンタコステ作 1900年
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大きな石膏作品は憂鬱で孤独な老人の現実を表現しています。外套に足の先まで覆われ座っている男。肘が膝に触るほどに丸くなって、ミネストラ(具の入ったスープ)を食べています。顔は体と同じく帽子に隠され、全ての体のヴォリュームはマントの下に閉じられています。

エウジェニオ・チェッコーニ作
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犬を使ったイノシシ狩りの様子です。

ルドヴィーコ・トンマーズィ作
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。