自然主義への反動として生まれたシンボリズム

アルノ河南地区
04 /09 2017
フィレンツェの支配者であったメディチ家が住んでいたピッティ宮殿。
その中には多くの美術館が併設されています。ラッファエッロやルーベンスの絵があるパラティーナ美術館からさらに階段を登った3階にある「「La Galleria d'arte moderna 近代美術ギャラリー」の作品と部屋を紹介するシリーズです。

Sala 24
19世紀末の20年間の精神主義の運動はヨーロッパ文化の中心となりました。
ギュスターヴ・モローやオディロン・ルドンの象徴主義(シンボリズム)から、サルトーリオやミケッティのダンヌンツィアネズム(詩人ダンヌンツィオの流派)などが、それまで普及していた現実主義の危機を招きます。楽観的自然主義を正しいとした流れへの反動でした。
※象徴主義 自然主義への反動で「観念に感受可能な形を着せる」ことに重きを置きます。
※モロー 象徴主義の先駆者。聖書やギリシャ神話を題材とし、想像と幻想の世界を描きます。
※ルドン 幻想の世界を描き続けた、独自の道を歩んだ孤高のフランス画家。

これらの傾向は実証主義や真実主義の欠陥への反応であり、神秘に惹かれる感情を示し、光や色の中に有形事物を超える方法を探ろうとしたのでした。
これはノメッリーニやプレヴィアーティ、キエネルクの色彩分割描法や、アドルフォ・トンマーズィやアントニー・デ・ウィットの文学的な絵画、メダルド・ロッソの彫刻に表現されています。

「初めての誕生日」ノメッリーニ作
artemoderna56

ノメッリーニ作
artemoderna55
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。