聖ドメニコ コズメ・トゥーラ

シニョーリア広場地区
06 /28 2017
ウッフィツィ美術館、トリブーナの後に続く部屋には15世紀〜16世紀初期の北イタリアの画家の作品が並んでいます。
あまりグループ観光では通らない部屋ですが、ここに置かれている作品をチラッと紹介していくシリーズです。

「第22室 15世紀エミリア・ロマーニャ地方 QUATTROCENTO EMILIANO-ROMAGNOLO」
『聖ドメニコ』コズメ・トゥーラ 1480年ごろ 板絵テンペラ
cosmè tura
オリジナル作品は聖ドメニコの全身を表すものでした。フェッラーラの司教座聖堂参事会のコレクションから、1905年にウッフィツィのコレクションに仲間入りしました。
聖ジャコモや聖アントニオの絵とともに一つの祭壇画を成していましたが、それらは他の美術館に展示されています。

コズメ・トゥーラは15世紀のフェッラーラ派絵画の主要人物です。その活動の大部分はフェッラーラ公国を治めていたエステ家の依頼に結びついており、おそらくこの作品もエステ家の注文によるものと考えられています。

ピエロ・デッラ・フランチェスカと交友関係があったと言われるコズメ・トゥーラ、北イタリアで同時代に活躍した多くの画家たち(マンテーニャ含む)を輩出したフランチェスコ・スクワルチョーネの工房にて師事しました。
その作風は独特で、彫刻のような硬い形態、豪華な装飾。色調は強く、非現実的で、人物像もまるで金属か石からできているかのように見えます。
国際ゴシック様式の豪華さの流れに、パドヴァのルネッサンス様式とピエロ・デッラ・フランチェスカとフランドル地方の影響を受けて、独特の超現実的な作風を生み出したのです。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。