囚われ人ミケランジェロの秘密デッサン

フィレンツェ市
06 /14 2013
フィレンツェメディチ家礼拝堂。その中には新聖具室という、ミケランジェロが設計し
た部屋があります。
部屋の祭壇の左側にいつも係員が待機している小さい部屋があります。その床に木の板がはめられているように見えるのですが、これが地下室への入り口です。
「ミケランジェロのサンルーム」と呼ばれ、以前は入場することができました。
そこに残されているのはミケランジェロが壁に直接描いたデッサンです。
michelangelo

スペイン軍によるフィレンツェ共和国への侵略の際、3ヶ月間にわたって天才ミケランジェロはこの地下に隠れていました。1530年6月から8月までミケランジェロの消息はまったく知れなくなってたのです。
その間にフィレンツェ共和国の自由はメディチ家の支配の下に消えていきます。

共和国支持者であったミケランジェロは対スペイン軍のため、フィレンツェの城壁を強化する仕事に専念していました。メディチ家のもとで教育を受けたミケランジェロですから、その行為はメディチ家の恩を裏切るものでした。いざメディチ家の復帰の時が迫ってくると、法王と喧嘩することも恐れなかった天才も、命の危険を感じます。そしてこの地下室に隠れたのです。

その期間にミケランジェロは壁に残したデッサンは…
ラオコーンの頭
ダビデ像の脚
新聖具室のジュリアーノの脚

彼の作品や古代作品のカタログのようになっています。

今は研究者の人しか入れなくなっているのですが、その様子をタッチスクリーンで見ることができるようになりました。

そのニュースを聞いて数日後に訪問してみたのですが、コンピューターの調子が悪いとかで、スクリーンのスイッチが消されていました(まったくイタリアらしい…
でも係員に聞いてみたところ、電源を入れて無事見ることができました。
新聖具室の祭壇の裏手にありますので、もし電源が切られていたら係員に聞いてみてくださいね。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。