アレクサンダー大王VS哲学者ディオゲネス

フィレンツェ市
06 /13 2013
ヴェッキオ宮殿のシークレットルーツについて何回か日記でご紹介しました。
コジモ1世の書斎「テゾレット」という空間の天井画に「哲学」のアレゴリーがあります。
このエピソード、トンチのような楽しい話になっています。
diogene
マケドニアの王アレクサンダーが、哲学者ディオゲネスに会いにいきました。

ディオゲネスは古代ギリシャの自然哲学者で紀元前5世紀の人物です。
ディオゲネスは万物の根源は空気で、その他の物質は空気が濃縮したり希薄化したりして生まれたものだと信じていました。「空気は高い知能を持ち、万物の根源で、魂として必然的に意識に宿っている」

ディオゲネス自身は貧しい生活を選び、樽の中に住むという変人でもありました。
そんなディオゲネスにアレクサンダー大王は
「なんでも望むものをやろう」と言います。
これに対してディオゲネスの返答は
「それじゃ、その場所をどいてくれませんかね。あなたの陰が太陽を遮っているんで

ディオゲネスはアレクサンダー大王の傲慢を諭そうとしたのでしょうか?
この飄々とした哲学者の話を天井画に描かせたコジモ1世の心理はどのようなものであったのか?
想像すればするほど楽しいですね。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。