領主の取り分ラウデミオ

イタリアで食道楽
09 /14 2013
オリーブオイルの名産地、トスカーナ地方のレッジェッロ
そこにある農場「I BONSI イ・ボンシ」にお邪魔しました。
この領地ではワイン用の葡萄の生産も行っていますが、葡萄は他の農場に持っていってワインにしてもらい、ここはオリーブオイルの生産に専念しているとのこと。
昔、オリーブの実を弾き潰すの使っていた石臼から、近代の圧搾機までを見せてもらいました。

農場の販売所ではもちろんオリーブオイルを販売しています。
そこで目にしたのが「LAUDEMIO」
あれ?この名前は他の場所でも聞いたことが…

有名なファットリーア、フレスコバルディでも生産していますよね?
これこれ
olio d'oliva3

「ラウデミオ」は一軒の農家だけではなく、1986年に30ものオリーブオイル生産者が協同組合をつくり、決められたルールに従って生産したオリーブオイルに付ける名称だったのです!
olio d'oliva2
「Laudemio」とは中世の時代の言葉で、土地の領主が配分として取る最良の収穫部分を表すそうです。
領主は小作人に土地を貸して耕させ、ワインやオリーブオイルを生産し、良質のワインやオイルをもらっていたのですね。それがラウデミオ。

さて良質のオリーブオイルの生産の条件は、オリーブの実の収穫から数時間以内に圧搾すること。
生産過程で温度を26度以下に保つことだということです。
olio d'oliva1

温度が低すぎると、オイルは固まってしまいます。
以前、この日記でもフィレンツェ中央市場で売られているオイルが寒さのために、瓶に中で白く結晶している様子をお伝えしました。
オリーブオイルの生産時期は11〜12月、寒い時期なのです。

ちなみにイ・ボンシがあるレッジェッロは海抜500メートル。これ以上高い場所ではオリーブの樹は育たないそうです。
低い場所ではオリーブの実に虫がつきやすいのですが、レッジェロのような高い場所はその危険が少なくなります。反対に寒さでオリーブの樹木が凍死しないようにケアをしなければいけないそうです。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。