脱皮する町〜フィレンツェ最後の城壁〜

フィレンツェ市
09 /30 2013
中世から歴史のある町の地図を見ると、あることに気づきます。
中心部に広場があり、周りに環状道路が通っており、それが何重にもなっている。

これは都市が成長していった時に、城壁が外側に、外側に拡張されていった跡なのです。
(城壁を壊して環状道路をつくるのが、19世紀ヨーロッパの一般的な都市計画でした)
地図では、まるで都市が脱皮していったかのように見えます。

12、13世紀にイタリアの都市はいずれも拡大していきました。
フィレンツェでは…
1172年着工の城壁 200エーカーを包容(当時のピサ共和国の3分の1)
1284年着工の城壁 1500エーカーを包容

約1世紀で7倍の面積へ成長したフィレンツェ共和国、ルネサンスよりも前の12〜13紀に発展していったことがわかります。

この城壁は1333年まで約半世紀をかけて造成されます。
mura
その詳細データは
高さ 11m
厚さ 1,8m
円周 8,5km
塔の数 73
城門数 15


この間、市の予算の4分の1が城壁に投入されました。城壁が都市国家により、どれだけ大切なものであったかがわかりますね。

参照『聖母の都市シエナ 中世イタリアの都市国家と美術』石鍋真澄 吉川弘文館
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。