フィレンツェの一休さん〜アルロット〜

アルノ河南地区
10 /01 2013
フィレンツェのパラティーナ美術館に「教区司祭アルロットの悪ふざけ La burla del pievano Arlotto」という作品があります。
ヴォルテッラーノという17世紀の画家の作品です。

アルロット・マイナルディは14〜15世紀に実在した人物で、プラトリーノの辺りで教区司祭をしていました。居酒屋に通い小咄をするのが好きで、ボッカッチョ風の下世話な口調で司教を赤面させることもありましたが、市民やメディチ家当主ロレンツォには好評でした。

彼の死後、友人が「教区司祭アルロットの名言と冗談 I Motti e facezie del Piovano Arlotto」という本を出版します。

アルロットの肖像画が何枚か残っていますが、そのうちの1枚が「アルロットの悪ふざけ」です。
アルロット
フィレンツェの郊外のヴィッラが舞台と思われる場面。アルロットが、彼に地下倉庫へワインを取りにいくことを強制した家の主人と会食者に、復讐をするという場面です。
手にワインのカラッファを持ったアルロットが「ワイン樽の栓を開けっ放しにしてきた」と告げて、主人が怒って席から立ち上がっています。

トンチと悪戯に満ちた聖職者と言えば、日本では「一休さん」を思い浮かべますが、なんとアルロットと一休さんは同じ時代を生きた人物なのだそうです。

こんな論文も見つけました。『教区司祭アルロットの名言と 冗談』 の輪郭
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。