最初のミゼリコルディア

ドゥオーモ地区
11 /07 2013
フィレンツェ大聖堂の横に救急車が並んで停車している場所があります。
その後ろにある建物がミゼリコルディアです。
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misericordiaとは「哀れみ、同情」を表す言葉で、トスカーナ地方では「病人を収容して治療させる事前団体」のことです。

正式な名前は「La Venerabile Arciconfraternita della Misericordia di Firenze」という長い名前がついています。
「フィレンツェの慈悲の尊敬すべき大信心会」と訳せばいいでしょうか。
病人の運搬活動を行う慈善団体で、今も歴史が続いている団体では最も古いものです。

1244年にピエトロ・ダ・ヴェローナというドメニコ修道会の修道士によって創立されたと言われます。
とくにペストが流行った中世の時代に病人を助け、貧しい死者を無料で埋葬し、貧しい女性が結婚できるように婚資金を集めたりと活躍しました。
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現在でもイタリア中に700もの「ミゼリコルディア」と呼ばれる福祉団体があります。これらを統括するのがフィレンツェのミゼリコルディアなのです。

奉仕活動をするメンバーは黒い制服を着ていたそうです。
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ミゼリコルディアの建物正面には、黒い服を着て、人を運ぶ奉仕者の姿が描かれています。ザーナ(背負子)で急病人や死体を運んでいました。

創始者ピエトロ・ダ・ヴェローナの姿は、フィレンツェのサンマルコ美術館のアンジェリコの数作品に見ることができますね。

フィレンツェの信心会に関しては、こちらの論文が参考になります→イタリアのコンフラテルニタとドチリナ・キリシタン
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。