ゴシキヒワは頭を赤く染める

芸術を読み解く
01 /24 2014
ラファエロの聖母子像「ヒワの聖母」は、ウッフィツィ美術館所蔵です。
マリア様に優しく見守られた洗礼者ヨハネはその手に「ゴシキヒワ」を持ち、イエスが小鳥の頭を撫でています。
ごしきひわ2
ゴシキヒワはイエスが磷付にあった時に舞い降りてきて、イエスの茨の冠の刺を抜き、イエスの吹き出た血をその身に受けて、赤く染まったという言い伝えがあります。

赤いのはどの部分でしょう?ラファエロの絵ではよくわかりません。頭のあたり?
ごしきひわ1
写真で見るとよくわかります。くちばしを中心とした頭部なんですね。

この絵以外にもゴシキヒワを描いた絵があります。
同じくウッフィツィ美術館にあるブロンズィーノの作品「ジョバンニ・デ・メディチ」です。
ゴシキヒワ3
上のラファエロ作品と同じように、子供がゴシキヒワを持っている図ですね。

ゴシキヒワには上記以外にも伝説があって
ギリシャ神話では9人のミューズの女神たち(ピーエリデスと呼ばれます)のうち、アチャラディスがアテナの力で小鳥に変身させられた姿であるとされます。
民間信仰では人は死んだ時に、その魂がゴシキヒワになり飛び去って行くと考えられました。(これはキリスト教にも見られます)
このように多くの伝説に結びついた鳥なんですね。
その羽の色の美しさが人々の目を惹き付けたためかもしれません。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。