ポッジョ・ア・カイアーノ(7)悪しき魂と良き魂の行き着くところ

フィレンツェ市
03 /05 2014
ポッジョ・ア・カイアーノのメディチ家別荘正面を飾っていた陶器の帯状装飾(フリーズ)。
現在はオリジナル陶器は別荘内部に展示されています。
寓意画がテーマですが詳細がのこっていないため、その意味するとろこについて推論が立てられていますが、ここでは別荘の係員から聞いた寓意の解釈を書いています。その最終回です。

「魂の寓意」「時の寓意」が中心であるこのフリーズ、最初の場面で生まれた「魂」たちが昇天する場面が最後に来ます。
ちなみに場面の並び方は後世の推測によるもので、実際には並び方が違っていた可能性もあるとのことです。
しかし最初の場面で生まれた魂が、最後の場面で昇天するのは論理的な順だと思います。

ベッドの上に横たわる亡くなった人物。横に座った男性の悲嘆の表情を浮かべています。
旅立ち1
その右では亡くなった人物の魂が馬車に乗って馬を操っています。
この馬車は太陽の神アポロンの馬車のようにも見えますし、古代のエトルリアの棺には死人の魂が馬車に乗り「al di là アル・ディ・ラ 向こうの世界」に行く様子が浮き彫りで表現されていました。

悪しき魂が乗った馬車、しかしながら前途を阻まれ天に行けない様子です。

それに比べて良き魂が乗った馬車は前途が開かれ、女神がその道を指し示しています。
旅立ち2

ここでも最初の「魂の誕生」の場面と同じように、左に「悪しき魂」右に「良き魂」が表現されていますね。

4回にわたって見て参りましたフリーズの説明はここで終わりです。
次回からポッジョ・ア・カイアーノのメディチ別荘内部の他の部屋を見ていきましょう。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。