図鑑のような絵画 バルトロメーオ・ビンビ

フィレンツェ市
04 /01 2014
フィレンツェの支配者であったメディチ家の邸宅や別荘に飾られている静物画の中に、バルトロメーオ・ビンビ Bartolomeo Bimbi作が数多くあります。彼はどのような画家だったのでしょうか。
ビンビ1

ビンビは17世紀の中頃にフィレンツェ近郊のセッティニャーノの町で生まれました。17世紀から18世紀初期まで活躍した画家です。
ローマのマリオ・デ・フィオーリのもとで修行したビンビは、静物画の分野に特化していました。
メディチ家のコジモ3世から作品を依頼をうけ、その後はコジモ3世の娘で最後のメディチとなったアンナマリアルイーザに仕えます。
彼の扱った素材は伝統的な果実や花だけではなく、「自然の脅威」を表現してます。
多種の果実や貝殻、変わった野菜や動物を画面の中いっぱいに描き込みました。これはトスカーナ大公の「絵画を使って植物図鑑のようなカタログ」をつくるという目的に沿ったものです。
ビンビ2
このような作品を「学術的見地から正しく」描くためにビンビは宮廷に雇われたアントニオ・ミケーリという植物学者と協力しました。
またビンビ自身もメディチ家と同じように柑橘類のコレクションを持っていたそうです。

彼の描いた30枚もの作品が今もフィレンツェ大学の自然歴史博物館の植物学セクションに展示されています。また彼の多くの作品が、メディチ家別荘ポッジョ・ア・カイアーノの3階の「静物画美術館」に、同時代の他の芸術家の作品とともに並んでいます。

参考文献
Agrumi frutta e uve nella Firenze di Bartolomeo Bimbi, pittore mediceo, Firenze: F. & F. Parretti, 1982.
Le collezioni botaniche, a cura di Mauro Raffaelli, Il Museo di storia naturale dell'Università degli studi di Firenze, vol.2, 4 volumi, Firenze: Firenze university press, 2009.
L. Bortolotti, C. Pescio, La natura morta, Firenze: Giunti, 2003.
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。