インフェルノで巡るフィレンツェ その2

フィレンツェ市
04 /22 2014
「ダ・ヴィンチ・コード」のダン・ブラウンによる新しい小説「インフェルノ」では、フィレンツェ生まれの詩人ダンテが話のキーポイントとなっています。
また小説の前半はフィレツェを舞台としていて、2014年には映画化されるということですね。

そこで小説の舞台になっている場所をフィレンツェの町で巡ってみようというシリーズ、第2弾です。
「 」部分は全て、「インフェルノ」角川書店 越前敏弥訳からの抜粋です。
小説をまだ読んでいない人にはネタバレとなりますのでご注意ください。

ボーボリ庭園の中で追いつめられたラングドン、シエナを連れてブオンタレンティの洞窟へ向かいます。
「うつろな穴の奥では、鉱物を含むらしい液体がにじみ出て、壁をうねうねと伝いながらしたたり、まるで石が溶けているようだ。」
inferno14
洞窟の左横にあるドア(ヴァザーリへの回廊)の入り口を明けようとして失敗。仕方なく洞窟内部に隠れます。
「ふたつ目の岩屋へ這ってあとずさった。ここにも中央に鎮座する作品があり、こんどはからみ合うふたりの恋人たちだ、その後ろにラングドンとシエナはあらためて隠れた」
inferno9
この洞窟はフィレンツェの中でももっとも変わった雰囲気をもった場所です。メディチの時代には水が壁面を濡らしていて、暑い夏には涼むこともできたそうです。またシダが生い茂り、天井の水盤では魚が泳いでいたとか。その幻想的な姿をラングドンも洞窟で夢想していました。

敵をやり過ごした後、二人はヴァザーリの回廊に侵入することに成功します。
ここから「名高いウッフィツィ美術館のそばを素通りし」ヴェッキオ宮殿に向うという表現になっていますが、ヴァザーリの回廊を通ったらウッフィツィの3階にたどり着くので、素通りはできないんですよね。ウッフィツィからヴァザーリの回廊に続くドアは無断で開けると大変な警報が鳴るので、そこをどうやってやり過ごすのかな?と楽しみにしていたんですが。

ラングドンはヴェッキオ宮殿の市庁舎部分にたどり着きます。
本当ですとヴァザーリの回廊〜ウッフィツィ美術館〜ヴェッキオ宮殿のルートでたどり着くのはこちら。
inferno10
ヴェッキオ宮殿の緑の間(美術館の一部)に続く場所なので、市庁舎部分は通りません。

そして五百人広間へ。ヴァザーリの壁画の中に残された言葉「cerca trova(探せ、見つけろ)」は「マルチャーノの戦い」の部分にあります。
inferno13
ラングドンが「双眼鏡でも使わないと見えない」というぐらいに見にくいです。これは壁画の下にレオナルド・ダ・ヴィンチの未完作品が隠されていることを示していると言われています。

ここで女性職員が登場、昨日ラングドンが「ダンテのデスマスク」を見にきたことを話し(ラングドンは記憶を失っています)それが求める手がかりであるとわかります。
inferno19

「いま立っている場所はcerca traovaと同じ高さです。裸眼でも文字が見えると思いますよ」
inferno11
五百人広場を見下ろすテラス。この位置から「マルチャーノの戦い」を注意して見たことがありませんでした。記述の通りか、次回行ったら確かめてみたいですね。

展示部屋にたどり着くと、ダンテのマスクが消えています!
そこで監視モニターの録画をチェックすると、なんとマスクを盗んだのはラングドンと友人でドゥオーモ付属美術館の館長であるブゾーニでした。
逮捕されるも逃亡し、五百人広間の天井裏に逃げたラングドンとシエナはそこで追跡者の1人と接触、追跡者の身体は天井画を破って広間に落下します。

「長々と落下しながら、美しい絵画で覆われた天井を見あげていた。天国の雲の上で天使たちに囲まれるコジモ一世を描いた巨大な円形のキャンパスの中央に、ぎざぎざした黒っぽい裂け目が走っている。
inferno12
ここで「ヴァザーリの絵になんてことするの!」と思ったのは私だけではないはず…

次回につづきます!
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。