プラートのドゥオーモ(2)ルネッサンスの宝庫

フィレンツェ市
05 /08 2014
フィレンツェ隣町のプラート。その大聖堂、ドゥオーモを紹介するシリーズです。
今日から教会内部をまとめていきます。
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聖ステファノに捧げられたこの教会の内部はラテン十字の平面を持ち、多くの改築工事を経ながらも統一感のあるものになっています。13世紀初期のロマネスク様式で、三廊式です。
長廊を3つに分けるアーチは蛇紋岩の柱に支えられ、柱頭は美しい彫刻が施されています。これらはグイデット・ダ・コモの作品です。彼はピサの洗礼堂の洗礼盤の制作者でもありますね。アーチの上の壁面は石灰岩と蛇紋岩の2色でストライプ模様となっています。
天井は17世紀にフェルディナンド・タッカにより改築された、比較的新しい時代のものです。

エレガントな説教壇は15世紀のルネッサンス時代に設置され、スフィンクスをベースにした杯の形をしています。施された浮き彫りはアントニオ・ロッセリーノとミーノ・ダ・フィエーゾレの作品で、「聖母被昇天」「聖ステファノの物語」「洗礼者ヨハネの物語」が表現されています。
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係員に聞いてみたところ、現在も大きな式典のときに使われているんだそうです。どこから登るのかという疑問が湧きますが、パネルの一部分は開閉可能となっていて、式典の時に階段を付けるんだそうです。

またマーゾ・ディ・バルトロメーオによるブロンズのロウソク立ては、植物の茎のような形をしています。
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ダビデ・デル・ギルランダイオとリドルフォ・デル・ギルランダイオによる「聖母被昇天」には、帯を受けとるトマスの像が描かれています。
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「聖なる帯の礼拝堂」の前にある十字架像は強い表現力があり、ジョヴァンニ・ピサーノの作品である可能性があります。
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「聖母子被昇天の礼拝堂」は15世紀にマンズィーニと若きパオロ・ウッチェッロの手によってフレスコ装飾されています。テーマは「聖母と聖ステファノの物語」です。
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主祭壇のブロンズの十字架像は17世紀のフェルディナンド・タッカの作品です。

教会のメインとなる主祭壇の礼拝堂のフィリッポ・リッピのフレスコ画は次回、紹介します。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。