アカデミア古楽器コレクション プサルタリー

サンマルコ地区
05 /29 2014
フィレンツェのアカデミア美術館には楽器コレクションの部屋があります。
その中でも貴重な一品がこちら。
17世紀終わりに制作されたプサルタリー(伊語 salterio サルテーリオ)です。
salterio

プサルタリーは紀元前4世紀の頃から使用されていた弦楽器で、世界中に多くのバリエーションがあります。古い時代のプサルタリーは鳥の羽の軸や指で弦をつま弾く楽器でした。一般的には固い木製の棒でコードを鳴らすものが多いそうです。
木箱に24本のピアノ線を張っています。木箱の形は三角形、台形など様々な形が存在します 
ここから多く楽器が派生していき、そのうちの一つがハープシーコード、チェンバロ(伊語 clavicembalo クラヴィチェンバロ)になりました。

アカデミア美術館のプサルタリーは数種のカッラーラ産の大理石が使われています。弦は3本組みが11組み、4本組みが9組なので、合計69本の弦が張られています。フェルディナンド皇子の父であるコジモ3世への贈り物として制作されたようです。おそらく制作者はカッラーラのアントニオ・グランディで、彼はエステ家のために大理石製のキッターラやクラヴィチェンバロの制作した人物でした。 

参照
^ Guido Facchin, Le percussioni, Torino, EDT, 2000, ISBN 88-7063-251-2, p. 274
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。