影の谷 Vallombrosa

写真館
08 /20 2014
今回はトスカーナの山の避暑地を紹介します。

ヴァッロンブローザはvalle(谷)ombrosa(日陰になった)という言葉を縮めた名前です。
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名前の通り森の中はひんやり。
フィレンツェ駅横から出ているSITAバスにて一時間でたどり着けます。
stazione(保養地) turistico(観光の) climatica(気候に関する)という言葉の並びがどこか誇らしげです。
その昔は大変な高級保養地だったらしいのです。今は若者はみんな海に行ってしまうので、少しさびれた感じなのですが、気候は本当に涼しい!
聖ジョヴァンニ・グアルベルトが創立したヴァッロンブローザ修道院があることでも有名です。

こちらはヴァッロンブローザからサルティーノに向う道。
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左右の森では折りたたみ式のテーブルや椅子をもちこんで、ランチをする人が多いのですが、今年はちょっと涼し目で人も少ないとか。

サルティーノからさらに東に歩くとパノラマが目の前に広がります。
アルノ河沿いの谷(ヴァルダルノ)が見渡せる丘です。
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そしてこちらはトスカーナとエミリア・ロマーニャ州に渡るカゼンティーネーゼ森林国立公園。
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フィレンツェの大聖堂のクーポラをはじめ、トスカーナ地方の多くの建築物にこの森の材木が使われてきました。
またメディチ家がサン・ステファノ騎士団のガレー船を造船するのにもこの森の樹木が使用されたそうです。

森の中にはカマルドリ修道院や、聖フランチェスコが聖なる傷を受けたヴェルナの土地があります。
キリスト教の巡礼地が鏤められているのです。
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小径ぞいにあった噴水。「馬の泉」という名前らしいのですが、描いてある図はどう見ても猫…
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森の中には小さな可愛らしい町があちらこちらにあります。
こちらはトスカーナから外れてエミリア・ロマーニャ側に入った場所にあるPrimilcuoreという町。
premere il cuore(心を締め付ける、心を悩ます)なんて意味ありげな名前です。
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中心の広場に椅子を並べて住人たちが歓談しているのが、田舎町の日常の風景です。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。