アカデミア特別展2014「ルネサンス前派の宝」

サンマルコ地区
09 /17 2014
フィレンツェのアカデミア美術館にて2014年6月24日〜12月8日まで開催されている特別展「La fortuna dei primitivi ルネサンス前派の財産」を紹介したと思います。

この特別展はイタリアにおける美術品収集趣味「collezionismo」のし好や歴史の文化的現象を扱っています。
時代としては18世紀終わりから19世紀に焦点をあてたもので、ヨーロッパの多くの国の大衆芸術の収集の形成に影響を与えた収集家たちのコレクションが展示されています。
ちなみに現在もプライベートコレクションに入っている作品も多く展示されていて、知っている芸術家たちの知られざる作品を発見できる興味深い展示会になっています。
フィレンツェに関係した14~15世紀の「ルネサンス前派」の芸術家たちの作品です。

特別展にはいって驚いたのは作品に関する説明はほとんどなく、題名と作者名と制作年数だけ。
あとはコレクターたちの説明だけでした。

コレクターたちの名前は
Francesco Raimondo Adami
Stefano Borgia
Angelo Maria Bandini
Alexis-François Artaud de Montor
Joseph Fesch
Teodoro Correr
Girolamo Ascanio Molin
Alfonso Tacoli Canacci
Sebastiano Zucchetti, Anton Francesco Gori
Agostino Mariotti
Matteo Luigi Canonici
Giuseppe Ciaccheri
Tommaso degli Obizzi
Gabriello Riccardi
Giovan Francesco De Rossi
Guglielmo Libri

私が知っている中ではAngelo Maria Bandiniが聖職者であり有名なコレクターで、フィレンツェの北のフィエーゾレの町に「バンディーニ美術館」があります。きっと他の名前もコレクターの世界では有名な人々なのでしょう。

下のような作品が展示されていました。

アンドレア・デル・オルカーニャの多翼祭壇画
accademia2014-1
オルカーニャは14世紀のフィレンツェが銀行の倒産やペストの流行によって危機的状態にあった時代の代表的な芸術家です。

アントネッロ・ダ・メッシーナのピエタ
accademia2014-2
メッシーナは15世紀のシチリア出身の芸術家で、フランドル風の細密描写をイタリアに導入したり、油彩の技法を本格的に用いた最初期の画家です。

ロレンツォ・ディ・クレーディの聖母子
accademia2014-3
クレーディはレオナルド・ダ・ヴィンチとともにヴェロッキオの工房で弟子として修行した芸術家で、レオナルドに影響を与え、後には、反対にダ・ヴィンチから影響を受けたといわれます。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。