美術館で修復を

イタリア職人の神ワザ
09 /22 2014
フィレンツェの美術館では、しばしば「その場で」作品の修復を行っている様子を観光客が見ることができます。
バルジェッロ美術館、サンタクローチェ付属美術館、サンタマリアノヴェッラ付属美術館…
中にはドナテッロのダヴィデ像や、パオロ・ウッチェッロの緑の回廊のフレスコ画など、ルネッサンス期の重要な作品の修復を、何気にその場でやっていて驚くことも多いのです。

先日はバルジェッロ美術館にて、ドナテッロの作品の修復が行われていました。
restauro2
修復の技術に関しては全く知らないので、赤いヒモが何のために使われているのかわからないのですが…

横には修復に関する細かい情報が書かれたパネルがあります。
restauro
建築の修復に関しては、イタリア政府が文化予算をけちっているせいもあって、修復の専門家ではなくふつうの大工さんに任せてしまう場所もあると聞いたことがありますが、さすがに重要な美術品は専門家が担当します。こうしてオープンな場所で修復を行うことは、他の国でもあるのでしょうか?

ちなみにこの作品はブロンズ製で、一部鍍金してあります。ドナテッロの晩年の作品と推定されていて、場面下部の悲しみに打ちひしがれる人物像などは、彼の最晩年の作品であるサンロレンツォ教会の説教壇に近い作風となっています。
donatello
イエスの磔刑の場面ですが、イエスの血を聖杯に受け取る天使が飛んでいて、聖体拝領も意味しています。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。