ノヴィツィアート礼拝堂

サンタクローチェ地区
09 /23 2014
サンタ・クローチェ教会内のノヴィツィアート礼拝堂は、ノヴィツィアート(修練士)の共同寝室の近くに1445年に建築された空間です。
メディチ家の当主コジモの命により、メディチ家の守護聖人コスマスとダミアヌスに捧げられました。
祭壇上のステンドグラスにはこの2人の聖人の様子がアレッソ・バルドヴィネッティによって表現されています。
建設はミケロッツォ作、メディチ家紋がついた入り口の扉も彼の手によります。
祭壇には15世紀終わりに制作されたアンドレアとジョヴァンニの2人のロッビアによる釉薬陶器があります。

これは以前の礼拝堂の様子。いたってシンプルな空間でした。
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この礼拝堂には1642〜1737年の間、ガリレオ・ガリレイの遺体が安置されていました。その後、正式な彼の墓の建設がサンタ・クローチェ堂内にされ、そちらに遺体も移されます。祭壇左には今も科学者の胸像があり、ここが彼の最初の墓であったことを示しています。

2014年から、両側の壁には16世紀の作品が展示されることになりました。
これらは19〜20世紀にサンタ・クローチェ堂内から同教会付属博物館に移設されていましたが、1966年の洪水で被害を受け、修復後は一時期、修道院の食堂に展示されていました。

食堂に展示されていた時の様子
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これらがノヴィツィアート礼拝堂に展示されることになったのです。
いずれも大きなサイズの作品で、16世紀のいわゆるマニエリズム期の作品です。

ブロンズィーノ「リンボへのキリストの降下」
リンボとは、洗礼を受けなかった幼児や、キリスト降誕以前に死んだ善人の霊魂が収容されている場所です。
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フランチェスコ・サルヴィアーティ「十字架降下」
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アレッサンドロ・アッローリ「十字架降下」
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捻るような肉体の表現などがこの時期の典型的な作風となります。
これらの作品の展示により、礼拝堂は一気に15世紀から16世紀の雰囲気に移り変わりました。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。