パラティーナ特別展2014 ヤコポ・リゴッツィ 宮廷画家から宗教画家へ

フィレンツェ市
09 /29 2014
フィレンツェのパラティーナ美術館で行われていた特別展「Jacopo Ligozzi-pittore universalissimo」を紹介する第二弾です。開催期間は2014年5月27日〜9月28日でした。

前回は博物誌のイラストレーターとして、あるいはメディチ宮廷のイベント仕掛人としてのヤコポ・リゴッツィの作品を紹介しましたが、今回は宗教画家としての一面を見ていきたいと思います。

リゴッツィは宗教心に富んだ人間でした。原罪と死とその後の世界がいつも彼の心を占め、永遠の断罪を表現するためにオリジナルな手法の作品を生み出していったのです。

7つの大罪シリーズはマニエリズムの傾向をまだ残す作品です。
「吝嗇の寓意 Allegoria dell'Avarizia」
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こちらの作品は美しく着飾った女性の肖像画に見えますが、絵の後ろに回り込むと…
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腐りかけた女性の静物画になっています。
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1591年にリゴッツィはサンジミニャーノのカップチーニ修道院のために十字架降下を描きましたが、メディチ家の許可を取っていなかったので、それまでウッフィツィ内にあった工房を閉め、給料を剥奪される羽目になりました。
エレオノーラ・ディ・トレドが居たマントヴァ公国に3ヶ月ほど滞在した後、フィレンツェに帰りラルガ通りに工房を開きます。こうしてメディチ家には縛られず自由に注文を受けるようになり、宗教画家として道を歩んでいきます。
サンタクローチェ、サンタマリアノヴェッラ、オニッサンティなど、フィレンツェの主要な教会に彼の作品が展示されています。

「聖フランチェスコの紐の寓意」サンブオーナヴェントゥーラ修道院所有(サンピエロアシエヴェ)
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特別展には大きなサイズの祭壇画がずらりと展示されていました。
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フィレンツェの教会に入ったら、彼の作品を探してみてください。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。