天井の天界〜ヴィーナスの間〜

アルノ河南地区
10 /25 2014
フィレンツェのパラティーナ美術館の天井画を紹介していきます。
パラティーナ美術館はパラス(宮殿)という名前からもわかるように、ウッフィツィ(=オフィス)美術館よりも室内装飾が華美なものとなっています。ラファエロの作品を多く展示する美術館として有名ですが、その建築の華やかさだけでも一見の価値ありなのです。

部屋の装飾はバロック時代の華やかなものから、新古典主義の落ち着いた雰囲気のものまでありますが、その中でバロック時代の装飾を手がけたのがピエトロ・ダ・コルトーナとその弟子でした。

天井画は一連の壮大な物語となっています。見学順が物語順になっていないのが欠点なのですが、この日記では物語順に見ていきます。

ヴィーナスの間にあるのがこちらの天井画です。
PALATINA
この部屋はメディチの時代には、フィレンツェ市民が大公に謁見する前の待合室として使われていました。
「惑星」の名前がついている部屋の中で、ピエトロ・ダ・コルトーナが最初に装飾した天井です(1641〜1642)

天井画では若き王子(メディチ家当主)が知恵の女神ミネルヴァによって、愛の女神ヴィーナスから引き離され、ヘラクレスに引き渡されます。
壮大な冒険を経て、メディチの王子が神格化される物語の始まりです。

次回はアポロンの間です。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。