天井の天界〜アポロンの間〜

芸術を読み解く
10 /26 2014
フィレンツェのパラティーナ美術館の天井画を紹介しています。
パラティーナ美術館はパラス(宮殿)という名前からもわかるように、ウッフィツィ(=オフィス)美術館よりも室内装飾が華美なものとなっています。ラファエロの作品を多く展示する美術館として有名ですが、その建築の華やかさだけでも一見の価値ありです。

バロックの巨匠ピエトロ・ダ・コルトーナが担当した天井画シリーズでは、メディチ家の王子が冒険の旅をしつつ神に近づいていく姿が表現されています。
ヴェッキオ宮殿やメディチ・リッカルディ宮殿にも見られるメディチ家のapoteosi(亡き英雄や在世の皇帝を神の列に加えること)です。

2番目の場面は「アポロンの間」の天井画になります。
この部屋はメディチの時代には貴族が大公に会う前の待合室として使われていました。
palatina2
天井画中心では「名声」に連れられたメディチの王子が、太陽の神アポロンと会っています。
アポロンは星座が書かれた球体を持ったヘラクレスを指し示しています。
風の神アイアロス、地や海の産物を持つ12人の妖精たちも描かれています。

球体は世界の象徴。それを示すアポロンの意図は、メディチによる世界への支配を示すのでしょうか?

次は戦いの神「マルスの間」です。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。