地下迷宮のようなシエナの地下水道

シエナ県
01 /11 2015
中部イタリアには中世の丘上都市が数多くあります。
丘の上に町を建設したのは外敵から身を守るためと、マラリアの病魔を避けるためと、2つの理由があったとされます。
このような丘上都市では水の問題を解決しなければなりませんでした。したがって水道橋や深い井戸は都市国家にとって大事な建築物でした。

3つの丘の上に作られたシエナの町も水の問題を解決しなければなりまでした。そんなシエナには1つの伝説がありました。
「地下に汲めども尽きない大河ディアーナが流れている」

この伝説を信じて地下を掘っていったシエナ市民は、やがて蜘蛛の巣のように張り巡らされた地下水道を作り上げるのです。

地下水道はボッティーノと呼ばれます。
地下水道からひかれた水が湛えられた「ブランダの泉」
siena fonte2
ボッティーノの記録は13世紀のころから残っています。
シエナの地下は、通水性に富む黄砂の層の下に、水を通さない粘土の層があります。この粘土の層の上に地下水道を築いたのです。

職人たちの努力によって生み出された幅0,9m、高さ1,8mの坑道が全長25kmにも及びます。
さながら地下迷宮のボッティーノは見学可能ですが、予約が必要だそうです。

siena fonte1
その地下水道から溢れる水が、町のあちらこちらに見られる泉を満たしています。かなり透明度の高い水です。

シエナのガイドによると「家畜に水を飲ませる泉」「洗濯物をする泉」など、噴水には役割がそれぞれあったそうです。

参考文献はこちら
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。