シエナ大聖堂 裏ファサード

シエナ県
02 /01 2015
シエナの大聖堂の裏側は東北を向いています。「ファサード」は建築の正面部分を指す言葉なので、裏にもファサードがあるというのは変な話ですが、シエナの大聖堂には裏の顔があるのです。
教会の後部が丘から迫り出した格好となり、その下にサン・ジョヴァンニ洗礼堂があります。教会後部+洗礼堂入り口が「裏ファサード」なのです。
シエナ大聖堂5

白と緑色の大理石によってストライプ模様の意匠が入り、軒蛇腹によって上下2つの部分に分けられています。

下部は洗礼堂の正面です。三枚の扉の上はガラスで閉じられたアーチがあります。
上部は大聖堂の内陣席にあたります。上部はさらに2つの建築要素があり、下部はめくらアーチが連続するモチーフで、それぞれアーチは両側を尖塔に挟まれています。上部は3つのビフォレ窓(2つの開口部がある窓)でしたが、中央の窓は16世紀にアプシスが建設された時に潰されてしまいました。

さらに上に3層目が建設されれば大聖堂後部を完全に覆い隠す形になったのですが、「裏ファサード」は未完のため、大聖堂本体が上に突き出ている形になっています。

参照 Enzo Carli, Il Duomo di Siena e il Museo dell'Opera, Firenze, Scala, 1999.
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。