オルサンミケーレ美術館

フィレンツェ市
04 /29 2015
月曜日は国立美術館は休館日。
こんな日にフィレンツェにいたら、どこを見学しますか?
教会を巡るか、市立美術館であるヴェッキオ宮殿を見学するか?

オルサンミケーレ教会の美術館は、反対に「月曜日しか開いていない」美術館です。せっかくの機会を活かして、オルサンミケーレ美術館に足を運んでみましょう。この美術館は無料です。

オルサンミケーレ教会の外壁には、フィレンツェ共和国の同業者組合の守護聖人像がずらりと並んでいますが、これらは全部コピーです。オリジナル作品は教会の2階にある美術館に展示されています。

美術館への入り口はオルサンミケーレ教会内部にあります。
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教会は毎日10時〜17時に開いていますが、美術館は月曜日の10時~17時の間だけです。

狭い階段を上がっていくと広いホールにたどり着きます。
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守護聖人の像は15〜16世紀に、フィレンツェ共和国で活躍していた芸術家たちによって制作されました。

教会外部の壁龕の中にあれば、高すぎて見えないであろう、彫刻の細部や裏側まで見えます。

ナンニ・ディ・バンコ作「聖エリージョ」 髭や服の装飾の細かく彫られた部分までよく見えます。
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元は壁龕に入っていたので、背中は鑑賞することができません。ですから背面はこんな感じ。
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ギベルティ作の「洗礼者ヨハネ」 服の裾に「OPUS LAURENTII」(ロレンツォ作)と刻まれているそうなのですが、どこでしょう?
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ヴェロッキオ作の「聖トマスの疑惑」 イエスの手の甲に、十字架に磷付にあった時に刺された釘の穴まで表現されています。
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このヴェロッキオの作品と、となりに設置されている16世紀のジャンボローニャ作「聖ルカ」と、洋服の襞を比べるとみると、まったく違います。
ヴェロッキオのほうは水に濡れて重たくなったような襞、形態も複雑です。
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それに比べて、ジャンボローニャのほうは直線が重なるシンプルな襞です。
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これらの服の襞を、同じ芸術家の他の作品と比較してみるのも面白そうですね。

次回は美術館の最上階、3階を紹介します。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。