色の象徴解釈 狂気の黄色

芸術を読み解く
06 /25 2015
以前の日記の記事で、黄色が「虚偽」「卑劣」「裏切り」「下劣な行為」を象徴する色と考えられ、絵画ではユダや娼婦やユダヤ人にこの色の服を着せて表現することが多かったと書きました。

こちらの記事です→「黄色は卑しい色?

黄色が卑しいとされた理由として、次の点が考えられました。
(1)18世紀後半〜19世紀前半に鮮やかな黄色の顔料が見つかる前は「くすんだ暗い、濁った黄色」「黄褐色」を目にすることが多かった
(2)安価な色だった
(3)黄色は典礼や聖職者の服の色などに使われず、重要な意味合いがなかった
(4)黄色は狂気の色と考えられた

ところで、この(4)の点について、面白い記述を読みました。
「黄色のイメージの形成には、サフランが関係している」

サフランはミラノ風リゾットにも使われる植物ですね。乾燥させた花柱を使うため一定の量を得るのには多くの花が必要となり、高価な材料と考えられています。すると「安価な色」というイメージとは反対ですが…

古代医学では「サフランは笑いを引き起こし、長く吸っていると気を狂わせる揮発性の物質を含んでいる」と信じられていたそうです。
ここから黄色は狂気の色と考えられるようになったのかもしれませんね。

参照
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。