アカデミア美術館から違法販売者がいなくなった日

ウソのようなホントの話
06 /29 2015
フィレンツェの中心街を歩くと、道路に商品を並べて売っている人たちがいます。
彼らは移民たちで、印刷したポスターや偽物のブランドバッグ、雨が降れば傘などを売っています。
違法で物を販売しているため、警察がまわってくるとあっという間に商品を撤去し、警察が去るとまた道路に商品を並べます。
彼らから買っているところを警察に見られると、買ったほうも罰金となります。

大聖堂の入り口に並んでいる間に雨が振り出し、グループの何人かが物売りから傘を購入したところ、そのグループを連れていたガイドが警察から注意されたという話も聞きました。

とくにアカデミア美術館の前はポスター売りでいっぱい。道路の幅の半分は彼らに占拠されている状態でした。
一週間前までは…
ところが先日アカデミアに行ったところ、彼らは1人もいなくて道路がすっきり。かわりに税務署の車がとまっていました。これはあるガイドが販売者から脅迫を受けた事件のためです。

2015年6月22日、アカデミア美術館付近でガイドに連れられて歩いていたアメリカ人旅行客が、道路上のポスターを眺めていましたが、購入するのをためらい、結局は止めました。
ところが違法販売者のモロッコ人はこのアメリカ人を追いかけ買うようにしつこく迫ります。
販売者はガイドに「客に買わないように言った」と文句をつけ、罵りました。「家まで追跡して殺してやる」と言われたガイドは、スマートフォンで彼の写真を撮ったため、その手からスマートフォンをむしり取ろうとした販売者ともみ合いになるところでした。通行人が介入したため大事にはいたりませんでしたが、このガイドが妊娠中だったため大事をとって病院に行ったそうです。
この事件が記事となったため、急遽、警察の車がアカデミア美術館の前に常駐しているというワケです。

ポスターに関しては印刷物なので彼らが描いたものでもなく、1枚10€ぐらいで販売しています。
道路に敷かれているため、踏んでしまうこともあるのですが、踏むと「弁償しろ」と言われます。
踏んでしまった旅行客が「100€払え」と強制された件も聞いたことがあります。
かなりアグレッシブな販売者もいますので、ご注意ください。
買い物をする気持ちがない方は、立ち止まって商品を見たりしないのが一番です。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。