フィレンツェのクーンズ

フィレンツェ市
10 /23 2015
フィレンツェの市庁舎ヴェッキオ宮殿の前に広がるシニョーリア広場には16世紀の彫刻作品が並んでいます。
2015年9月25日〜12月28日まで、その中に混じって金色の作品が展示されるようになりました。
アメリカの美術家ジェフ・クーンズの作品でステンレス鋼製「Pluto and Proserpina」3mの高さを持つ大きな作品です。
COONS
プロセルピナはローマ神話に登場する春の女神で、ユピテルとケレスの娘です。冥府の神プルートーに誘拐されて妻となりました。母のケレスが娘を連れ戻そうとしますが、プロセルピナが冥府でザクロの実を食べてしまい、冥府の食べ物を食べた者は冥府に属するという神々の取り決めがあったため、1年のうち半分を冥府で残り半分を地上で過ごすこととなりました。プロセルピナが地上に戻る時は春となり、冥府に行くと冬になります。

クーンズはキッチュなイメージを使った、大規模な絵画・彫刻作品などで知られる芸術家です。
10代の頃はサルバドール・ダリを崇拝していたそうです。
イタリアではクーンズは、ハンガリー生まれでイタリアに帰化したポルノ女優で国会議員にもなったチチョリーナと結婚したいきさつがあります。
クーンズの作品は、無駄なものを極限まで切り詰める芸術に対する80年代の反動として、ネオ・ポップ(en:Neo-pop)またはポスト・ポップという位置にあるとされます。

シニョーリア広場で巨匠ミケランジェロとドナテッロの作品(いずれもレプリカ)に挟まれたクーンズの作品は、異質な存在感を放っています。期間限定でよかった…と思うのは私だけでしょうか?

スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。