フィレンツェ市門の鍵

シニョーリア広場地区
11 /22 2015
フィレンツェ市庁舎のヴェッキオ宮殿1階に、昔のフィレンツェの鳥瞰図と城門の鍵が展示されています。

作品は木版画で、ベルリンにあるフランチェスコ・ロッセッリの作品の複製となります。
ちなみに鳥瞰図をイタリア語では「veduta della catena(鎖の見晴らし)」と呼び、「鎖」のように連なったという意味があります。
catena
大聖堂の頂塔の球やサンタマリアノヴェッラ教会正面が完成していることから、またサントスピリト教会のクーポラがまだ完成されていないことから、1471〜1482年頃のフィレンツェの様子を表した図と考えられます。

町の周りは城壁で囲まれています。最後の市壁とされるもので1284〜1333年に建設されました。アルノルフォ・ディ・カンビオの建設によるものとされています。
城壁には塔や、当時の税関をもうけた大きな市門が散在しています。
フィレンツェ共和国の時代には、この市門を開閉を担当する兵士がいました。
兵士は毎日、ヴェッキオ宮殿から鍵を回収し、市門を開けるとすぐにまた鍵をヴェッキオ宮殿に返却することになっていました。夜は再び鍵を宮殿で受け取り、夜中の1時にはすべての市門の鍵が閉められました。
chiave
写真の鍵は入れるバッグに名前が記されていて、左からサンガッロ門、ポルタロマーナ門、サンフレディアーノ門の鍵であることがわかります。
かなり大きいので持ち運びも大変だったでしょうね。

城壁は19世紀にほとんど破壊されてしまいますが、市門の多くは今も残っています。

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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。