ハドリアヌス帝の神格化された愛人

シニョーリア広場地区
11 /24 2015
今日はウッフィツィ美術館の古代彫刻「アンティノウス」を紹介します。
展示場所は3階のトリブーナ正面の入り口、右横です。

ウッフィツィ美術館の中でも一番色っぽい男性の胸像だと思うのですが、いかがでしょう?
antinoo
こちらのアンティノウスは、アテネ国立考古学博物館が所蔵するパトラから出土したアンティノウスの胸像によく似ています。

アンティノウス(伊名 Antinoo アンティノー)は、ローマ皇帝ハドリアヌスの愛人で、18歳位の時にナイル川で溺死したと言われます。ハドリアヌスは寵愛していた青年を神格化したため、アンティノウスの姿は多数の芸術作品に表現され、彼の顔は古代でよく知られていたそうです。

死因はよくわかっておらず、ハドリアヌス自身が事故を引き起こしたとか、ハドリアヌスの治世が長引くように青年が進んで自らを生贄に捧げたのだという説もあります。

エジプト人がアンティノウスに神オシリスの従者のイメージを重ね、Antinoupolisという街を建設したり、ギリシャ人は彼をヘルメスの化身としました。古代ローマでは徐々に信仰の対象となり、キリスト教以前の最後の偉大な信仰対象となっていました。こんなハンサムな男性のイメージだと信仰対象になりやすそうですよね…

それにしても古代には同性愛に対して寛容な時代だったんですね。

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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。