ファサードのマリア様

シエナ県
12 /17 2015
シエナ大聖堂のファサードはとても壮麗な建築です。
ゴシックの建築のうち、上部の三角形の中には美しいモザイクが見られますがこの部分だけは19世紀の装飾です。
1878年にアレッサンドロ・フランキによってデザインされ、ヴェネツィアの工房で製作されました。
facciata di siena4
フランキはプラート出身の画家で、特にプラート、シエナ、リグーリア地方で活躍しました。シエナの美術アカデミーで学んだ経歴があり、後に学長になりました。
ハイエツの作風の流れで、ロマンチックな理想化された形態をリアリズムを持って表現してます。

モザイクは左から「聖母の神殿奉献」「聖母戴冠」「イエス生誕」です。

ところで大聖堂付属美術館に入ると、このモザイクにそっくりの作品が置かれています。
ルイージ・ムッスィーニによるbozzetto(下絵)と説明書きがありました。
彼はフィレンツェにおいて、ピエトロ・ベンヴェヌーティやジュゼッペ・ベッツォーリの弟子であり、のちにシルベストロ・レーガの師匠になりました。15世紀の画家からインスピレーションを受けた作風で、シエナではフランキとともにアカデミーで教えていました。

モザイクのデザインで彼も協力をしていたのでしょうか。
この絵でいつもは遠くにしか見えないモザイクの細かい部分もわかります。

「神殿奉献」
facciata di siena2

「聖母戴冠」
facciata di siena3

「イエス生誕」
facciata di siena1

ここはファッチャトーネという壁の上を歩く前の待合室になっていますので、待っている間に鑑賞しましょう。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。