サンタ・マリア・デル・カルミネ教会

アルノ河南地区
01 /08 2016
フィレンツェのサンタ・マリア・デル・カルミネ教会はアルノ川南岸の、同じ名前の広場に位置します。
ルネッサンス初期の重要なフレスコ画で有名なブランカッチ礼拝堂が、この教会の内部にあります。
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教会は今日も存在するカルミネ修道院の一部として、1268年から建築されました。
当時のロマネスク〜ゴシック様式の部分は教会の側面に残っています。
最初の増築は1328年に行われます。フィレンツェ政府が第5番目の市壁の内側の、教会周辺の土地の使用を修道会に許可したためです。
1464年には、食堂や参事会室の増築も行われ、工事は1476年に終了します。

他のフィレンツェの教会と同じく、16〜17世紀に改築されますが、1771年の火事によって大きな損害を被ります。
この火事によって、内部の大部分が破壊されてしまったのです。そこで完全な改築が必要となり、ジュゼッペ・ルッジェーリに任されます。ファサード以外の部分の完成は1775〜1782年の頃となります。

18世紀の火事による被害を免れたのは、古い聖具室、コルシーニ礼拝堂、ブランカッチ礼拝堂でした。


身廊
オリジナルの教会から内部は単身廊、ラテン十字の平面図でした。(長さ82m、翼廊15m、クーポラの高さ85m)
左右の身廊にそれぞれ漆喰で装飾された礼拝堂が5つあります。これらの礼拝堂の間に告解室、修道院の礼拝堂や中庭に続く扉があります。
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天井画は18世紀の改築に遡り、ドメニコ・スタージによって描かれただまし絵的な建築物が表現されています。仮想建築の間に書かれているは、身廊の部分が「キリストの昇天」、クーポラの中が「三位一体と旧約聖書と新約聖書の聖人の中の聖母」です。この部分はジュゼッペ・ロメイの手によります。
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主祭壇
色大理石、ブロンズ、半貴石を使った祭壇があります。聖体拝領台の下には福者マッツィンギの遺体があります。
また後陣の中には、大理石によって作られたピエル・ソデリーニの墓碑があります(1512〜1513年 ベネデット・ダ・ロヴェッツァーノの作品)これは本人が亡くなる10年ほど前に製作されました。
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主祭壇の後ろの聖書台は16世紀のドメニコ・アッティチャッティの作品で、ガルッツォのチェルトーザから運ばれてきました。

参照 Guida d'Italia, Firenze e provincia ("Guida Rossa"), Edizioni Touring Club Italiano, Milano 2007.

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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。