コルシーニ礼拝堂

アルノ河南地区
01 /10 2016
フィレンツェ、サンタ・マリア・デル・カルミネ教会のコルシーニ礼拝堂を紹介します。
礼拝堂は教会の左翼廊にあります。最初はソデリーニ家の所有で、のちにはセッラリ家、1653年からコルシーニ家の所有となりました。当主のバルトロメオとネーリは先祖で14世紀の聖アンドレア・コルシーニに捧げる豊かな礼拝堂を作ろうと試みました。聖アンドレアは17世紀に聖人に列聖されたのです。
1675年にピエル・フランチェスコ・シルヴァーニに建築を依頼、工事は1683年まで続き、フィレンツェにおける最初のローマ・バロック様式の建築となりました。

この年にトスカーナ大公妃ヴィットーリア・デッラ・ローヴェレは聖人の頭に嵌める司教冠をカルミネ教会に贈与しました。半貴石が散りばめられた工芸品です。
またクレメンテ7世はアンヌンツィアータの僧侶に高価な杯を贈り、聖アンドレアの祝祭時にはカルミネ教会に貸すように取り決めたそうです。

1771年に教会に大被害を与えた火事の際には、礼拝堂は入り口のアーチが影響を受けただけすみました。この部分はフォッジーニによって修復されます。

建築は大理石をふんだんに使ったバロック様式です。入り口の上にはコルシーニ家の家紋が見られます。
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クーポラの下には8つの窓があり、礼拝堂内が明るくなっています。
礼拝堂内は三方向に祭壇があり、セラヴェッツァ産の赤大理石、カッラーラ産の白大理石が使われています。
地下墓所にはコルシーニ家のメンバーが眠っています。祭壇前にの床に地下墓所への入り口となる蓋があります。

中央祭壇
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黄色と緑の大理石を使ったベースの上に聖アンドレアの記念墓碑があります。
棺の正面には黒くした銀の浮き彫り「死後、信者の崇拝を受け展示されたアンドレアと列聖」(17世紀 フォッジーニ作)があります。
その上の大理石の高浮き彫り「栄光の聖アンドレア」もフォッジーニの作品です。さらに上のルネッタにはマルチェッリーニ作の「永遠の父」があります。

左祭壇
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フィレンツェとヴォルテッラの司教であったピエトロ・コルシーニの墓碑があります。1405年にアビニョンで亡くなった人物です。墓碑の上にはフォッジーニ作「聖アンドレアの前に現れた聖母」です。シーニャでピエトロ・コルシーニが最初にミサを行った修道院が背景になっています。

右祭壇
1678年に亡くなったアレッツォの司教ネーリ・コルシーニの墓碑があります。
祭壇の高浮き彫り「アンギアーリの戦いでフィレンツェを指揮する聖アンドレア」もフォッジーニ作です。


参照 Guida d'Italia, Firenze e provincia ("Guida Rossa"), Edizioni Touring Club Italiano, Milano 2007.

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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。