フィレンツェの聖人司教ザノービ

フィレンツェ市
01 /18 2016
フィレンツェの大聖堂ファサードや、大聖堂付属美術館には聖ザノービの像が設置されています。
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彼は5世紀の人物で、聖アントニーノとともに、フィレンツェの司教であり列聖された人物です。
ザノービに関しては、聖アンブロージョの伝記を著したパオリーノ・ダ・ミラノによるものが唯一の同時代の記述です。
また11世紀にフィレンツェに滞在したアマルフィの大司教の記述にザノービの名前が現れます。

聖アンブロージョが394年にローマに向かう時、フィレンツェを通りザノービと知り合います。2人はともにローマにて法王に会い、法王は彼にコンスタンティノーポリの皇帝の宮廷へ代理人として赴くように依頼します。

フィレンツェに帰ったザノービは司教となり、町でキリスト教の布教に邁進したため「フィレンツェの使徒」と呼ばれるようになります。

アンドレア・デッラ・ロッビア作 釉薬陶器「聖ザノービ」
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サン・ロレンツォ教会などの建築を進め、フィレンツェとその周辺地域の教化に努めたザノービには様々のエピソードが残っています。フランス人の巡礼者の息子を生き返らせた奇跡は、その一つです。

亡くなった時にはサン・ロレンツォに葬られました。当時はこの教会がフィレンツェの大聖堂だったのです。
9世紀にはその遺体がサンタ・レパラータ教会に移され、この時からレパラータ教会がこの町の大聖堂になります。

この移設の時に遺体がサン・ジョヴァンニ広場の枯れ木に触れ、奇跡的に木が蘇えりました。この場所に建てられたのがサン・ザノービの円柱です。

レパラータ教会があった場所に今はサンタ・マリア・デル・フィオーレ教会があり、聖ザノービの遺体はロレンツォ・ギベルティの彫金技術を生かした骨壷に収められています。
また聖ザノービの日は5月25日に祝われます。

参考 Claudio Raspollini, "San Zanobi, Una storia di Strada" vita e opere di San Zanobi, Centrolibro Ed. ,Firenze 1998.
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。