象徴学での円柱

フィレンツェ市
01 /24 2016
メディチ家のコジモ1世がトスカーナ大公となった折に、その記念としてフィレンツェの街に3本の円柱が建てられることになりました。
この日記で3本の柱をそれぞれ紹介してきましたが、柱は一体どのような意味合いがあって「記念碑」として使われるのでしょうか?

◉古代ギリシャの建築では「円柱」は「人」のシンボルです。このシンボルとして、円柱はロマネスク様式の建築でも再び使われるようになりました。
「動物の像の上に円柱がある」のは、動物の本能の上に立ち、神の方(上方)に伸びる人間の特性を表します。下の動物にはライオンが使われることが多いそうです。

◉円柱はフリー・メーソンでもシンボル的に使われます。ソロモンの神殿の入り口の円柱が「聖なる空間と俗界の空間の境」を示していたことから来ています。

◉古代ギリシャやローマでは神様の像を高い柱の上に載せて、天上の存在であることを示しました。次第にローマ皇帝も柱上に祀られるようになります。

◉キリスト教では、柱に載ったマリア様は大ヤコブの見た幻影から。

◉ヨハネ黙示録では、柱は精神の強靱さや不屈さを表します。ここから「剛毅」「節制」の寓意像が柱を持っていることがあります。

このように色々な見方があります。
日本でも人を柱に見立てて「大黒柱」と言ったりしますね。「柱=人」と考えると、建築の見方が変わりそうです。

参照
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。