聖アントニーノの生まれた塔

フィレンツェ市
01 /26 2016
「ピエロッツィの塔」は、ストゥーディオ通りとカノニカ通りの角にあります。
フィレンツェ大聖堂広場から数メートル入った近い場所です。
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ピロッツィはフィレンツェの古い家系で、ここから聖アントニオ・ピエロッツィが生まれました。
聖ザノービと同じくフィレンツェの司教であり、聖人となった人物です。

フィレンツェの歴史において重要なこの人物は、この塔型住居で生まれたのです。建築正面の扉の上には碑文と聖人の胸像が設置されています。彫刻は素焼きの陶器製で、本人によく似ていると言われます。ヴェロッキオの作品であるという説もあります。
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塔は大聖堂管理局の所有となっていて、1912年にはジュゼッペ・カステッルッチによって大きな改築工事が行われました。改築を重ねてきた塔はこの時に古い姿を取り戻したそうです。
壁の様々な大きさの石がそのまま見えるようになっていて、各階によって大きさの違う窓が付いています。
最上階の窓だけが揃って同じ大きさで等間隔に並んでいます。

3階に今は窓となっている扉がありますが、この階には建物外側に取り付けた階段で入るようになっていました。
緊急時にはこの階段を取り外し、上の方に登ってこれないようになっていたのです。

参照 Fortunato Grimaldi, Le "case-torri" di Firenze, Edizioni Tassinari, Firenze 2005.
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。