ミケランジェロの弟子?シルヴィオ・コズィーニ

ドゥオーモ地区
02 /03 2016
フィレンツェのメディチ家礼拝堂に入ると、不思議な彫刻作品があります。
位置は「君主の礼拝堂」と「新聖具室」をつなぐ部屋です。
灰色の石で、武具が積み上げてあるような形で、ちょっとグロテスクです。
silvio cosini
作者はSilvio Cosiniで、題名は「メディチ家のトロフィー」です。
古代には勝った軍隊が、負けた軍の武器を没収して積み上げて祝う習わしがあり、これを再現しています。

シルヴィオ・コズィーニはミケランジェロの弟子であったというガイドブックもあるのですが…

コズィーニは15世紀終わりにフィエーゾレに生まれた人物で、16世紀はじめにはカッラーラで活動していた記録があります。ヴァザーリによれば即興でソネットを歌える多才な人物でしたが、彫刻とデザインの道を選びます。

正確にはミケランジェロの弟子ではなく、やはりフィエーゾレ出身の芸術家であったアンドレア・フェッルッチの弟子でした。コズィーニの最初の作品は師匠の代わりに彫ったサンタ・マリア・ノヴェッラ教会のアントニオ・ストロッツィの墓碑です。

コズィーニがグロテスクで風変わりなモチーフを好んでいたことはヴァザーリの記録にも残っています。
「メディチ家のトロフィー」はミケランジェロのアイディアにそって彫られましたが、メディチ家礼拝堂ではコズィーニはミケランジェロの助手として働いていたようです。

またピサ大聖堂の主祭壇の天使型ロウソク立ても彼の作品です。
candele


参照 TRECCANI, LA CULTURA ITALIANA
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。