ポンタイアの穴

芸術を読み解く
02 /16 2016
中世の建物の壁に四角い穴が開いているのを見たことがありますか?
「ポンタイアの穴 buca pontaia」と言って、足場を組む時に使われる穴です。
古代ローマの建築から存在していて、中世まで使われていました。
「橋の穴 foro da ponte」と呼ばれることもあります。
ポンタイア
穴に木の杭を差し込み、建築中の足場を築くのに使い、工事後に杭を取り除くとこのような穴が残ったのです。穴は石で埋められることもあれば、そのまま放置されることもありました。

また中世の塔型住居ではこの穴を使って、木製のバルコニーなどを塔の周りに築きました。
こうして縦長の塔の上階の面積を広げることができたのです。

邸宅の外側やファサードの装飾が行われるようになると、ポンタイアの穴は次第に消えていって、ルネッサンス時代にはほぼ残らなくなります。19世紀には中世の建物を再現するために一部復活しましたが、実用的なものではありませんでした。

現在の残っているポンタイアの穴は鳩に巣になっていることもあります
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。