不朽体はナチュラルミイラ

ウソのようなホントの話
03 /02 2016
ピサの大聖堂には聖ラニエリの遺体が展示されています。
「ミイラなんですか?」と、よくお客様に聞かれます。
san ranieri

聖人の遺体は不朽体(ふきゅうたい)と呼ばれます。イタリア語では「corpo incorrotto」
聖人は来世の生命を先取りして得ていると信じられ、その体は神の恩寵によって不朽のものとされたと捉えて、このように呼ぶそうです。

また聖人の遺体は聖遺物と呼ばれ、信仰の対象となることは、この日記でも触れました。
聖人の遺体の移設などの時に、その体がなんらかの条件で腐敗が進んでいない時、教会はこれをcorpo incorrotoと呼びました。
腐敗しない条件とは、遺体の脱水状況が大変な速さで進んだり、埋葬前の防腐処理が関係しているそうです。気候が低温で乾き、空気の循環があることが自然条件です。
したがって内臓を取り出して加工するエジプトのミイラとはちょっと違います。

イタリアでは、例えばパドヴァの聖アントニオの舌が腐らず残っていたとか、様々な話が残っていますね。

このようにしてできた不朽体は服を着せたり、マスクを載せたり、加工や装飾をして信者の目に入るように設置されているのです。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。