ヴァザーリの回廊から自画像が消える日?

イタリア旅行の得ワザ
03 /09 2016
新聞レプブリカの2016年3月6日の記事によれば「フィレンツェのウッフィツィ美術館とピッティ宮殿を結ぶ有名な通路を一般に公開するため、回廊内の自画像コレクションを他の場所に移設する計画がある」とのことです。

「ヴァザーリの回廊」は1565年にメディチ家の命令によってヴァザーリが建設しました。
ヴェッキオ宮殿〜ウッフィツィ美術館〜ピッティ宮殿を暗殺という危険を排除して、通行することができる通路です。
中には17〜18世紀の絵画作品、画家の自画像コレクションが展示されています。
ヴァザーリの回廊
現在は予約制で、少人数のグループに限って鑑賞可能です。予約時間に回廊に通じる扉が開かれ、グループ前後に係員がついて回廊を歩いていきます。

予約料が高額なため、個人のお客様には入りにくいこの場所をもっと一般に公開できる場所にしようという計画ですが、現在、研究中だそうです。

解決すべき点は
◉非常口をどうするか?
◉照明をもっと近代的なものにする。
◉現在の出口はボーボリ庭園のグロッタ・グランデの横ですが、ピッティ宮殿までたどり着けるようにするため、宮殿内部のオフィスに使われている部分を整理する。

現在の「ヴァザーリの回廊」コースも延長される予定です。
「ウッフィツィ美術館〜ヴァザーリの回廊〜ボーボリ庭園」
      ↓
「ヴェッキオ宮殿〜ウッフィツィ美術館〜ヴァザーリの回廊〜ピッティ宮殿」
このコースは現在は重要人物訪問の時だけ解放されます。これを一般の方にも、ということなんですね。

それぞれが入場料が必要な建築物なので、かなりシステムを変えないといけないはずですが…

そして一番大きな問題は
「自画像コレクションをどうするか?」という点です。
廊下の両側にぎっちりと並んでいるコレクションをそのまま放置するなら、10mおきに係員を配置しないといけないそうです。
狭い廊下を多くの人が通るということになると、誤って作品に触れてしまうことも考えられます。
それならば作品を移設した方がいいのですが、移す先の場所を考えなければいけません。
600枚の作品の移転先に悩む、なんとも贅沢な悩みではあります。

あと記事には書かれていませんが、空調も整備した方がいいでしょう。
今まで少人数しか通らないために、廊下の中は夏は暑く冬は寒くという状態でしたから、大人数が通ることになるともっと強力な空調設備が必要になると思います。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。