ドナテッロの説教壇の下にポントルモ

ドゥオーモ地区
03 /31 2016
フィレンツェのサン・ロレンツォ教会内にある、ドナテッロ作の2つの説教壇は未完成作品です。
以前、この説教壇は聖歌隊席の近くに設置されていましたが、1516年の頃にパネルが解体され、後に組み直されました。聖堂の平面図はラテン十字の形をしていますが、縦軸と横軸の交差点の柱に接して設置されます。この時に現在のような円柱の上にのせられる形になったのです。
1558年に「受難の説教壇」が、1565年に「復活の説教壇」が再構成されました。

1630年代に、説教壇は柱から離され、独立した形になりました。
この時に欠けていた4つの場面が作られました。ジャンボローニャのデザインにより、ピエトロ・タッカの工房で、ブロンズに見せかけた木製で製作されたのです。

1972〜1993年に行われた修復の時に、説教壇の内側から4枚の木製(ポプラ)のパネルが見つかります。おそらく構造をサポートするために挿入されたものと考えられます。

4枚にはデッサンの跡が見られ、そのうち2枚はポントルモの手によるものであることが判明しました。
pomtormo2
おそらく1546〜1556年ごろの作品で、ポントルモがサン・ロレンツォ教会の聖歌隊席を請け負っていた時、ちょうど解体されていた説教壇のパネルに描いたのかもしれません。このころから説教壇を完成させる計画があったのでしょう。

補填された説教壇のパネルのデザインを見ると、このポントルモのデッサンの影響が見られるものとなっています。
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現在これらのパネルはサン・ロレンツォ教会側面の中庭から、教会地下に入った場所に展示されています。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。