橋のサント・ステファノ教会

シニョーリア広場地区
04 /03 2016
「La chiesa di Santo Stefano al Ponte 橋のサント・ステファノ教会」はフィレンツェのヴェッキオ橋の近くにある教会です。数世紀の間、様々な改築を経てきましたが、特に17世紀の改築によって全く曲線のない、幾何学上の線分で構成されたpolygonal chain(伊語 linee spezzate)で設計されたオリジナル性に満ちた建築です。
ステファノ教会1

教会は1116年の記録が残っているので、ロマネスク時代の古い教会でした。もしかしたら、これよりもかなり前に建設されていたのかもしれません。内部は単身廊です。
ステファノ教会2

サント・ステファノ教会はこの地区の裕福な家系の菩提寺であり、彼らの家族に関する冠婚葬祭のミサが行われてきました。

1585年からアゴスティーノ修道会の所有となり、1591年にサン・ピエル・スケラッジョ教会が(ウッフィツィの建設のため)破壊されたことから、スケラッジョ教会の教区もステファノ教会に統合されました。この時から様々な改築を受けることになります。

また1783年にはサンタ・チェチリア教会の廃止によって、そちらの内部装飾も移されてきました。

19世紀終わり〜20世紀の中心街の修復により、サンタ・トリニタ教会から有名なマニエリズム建築「ブオンタレンティの階段」が移設されます(サンタ・トリニタ教会はこの機会にゴシック様式内部を取り戻す改築がありました)

第二次世界大戦で甚大な被害を受けたステファノ教会は、さらに1966年のフィレンツェ大洪水でも被害がありました。

1981年に再び教会として開かれましたが、中心街の人口が減ったため180もの教区が廃止された1986年に、ステファノ教会も教会としての機能を無くします。こうして宗教美術館、宗教音楽のコンサート会場、特別展会場として使用されています。

ブオンタレンティの有名な階段を見るためには、これらの機会を利用しましょう。

参照 Alvaro Spagnesi e Sergio Pacciani, Santo Stefano al Ponte Vecchio, Firenze, Edizioni della Meridiana, 1999, ISBN 88-87478-05-8
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。