サン・ペトローニオ教会が厳戒態勢な理由

エミリアロマーニャ州
05 /14 2016
ボローニャのサン・ペトローニオ教会の前には機関銃を抱えた軍隊の見張りがついています。
ヨーロッパ各地でテロ事件が起きている昨今、珍しいことではないのかもしれません。
しかしこの教会がイスラム教のテロのターゲットになる大きな可能性があるのです。
それは教会堂内部のボロニィーニBolognini礼拝堂のフレスコ画が原因です。

礼拝堂は1410年の頃に、ジョヴァンニ・ディ・モデナという芸術家によってフレスコ画で装飾されました。右手の壁に「東方三博士の物語」が描かれているため、「マギ(東方三博士)の礼拝堂」とも呼ばれます。
東方三博士がイエスに礼拝した後、ヘロデ王を恐れて海路で帰っていく場面など、おとぎ話のような幻想的な雰囲気があります。
giovanni da modena1 

そして左側の壁には「最後の審判」が、ダンテの神曲からインスピレーションを受けて描かれました。
地獄の中心にはルシフェルが居て、上の口からユダを、下の口からはブルトゥス(シーザーの暗殺者)を食べています。周辺の地獄は7つの大罪に区画分けされています。
giovanni da modena2 
ルシフェルの右斜め上、岩の上に横たわっている白髪の人物がいます。悪魔が顎を押さえつけ、しゃべれないようにしています。
その下に書かれている名前は…「マホメット」

これがイタリア政府が、この教会がテロのターゲットになるのではないかと考える原因なのです。

ちなみにこの教会には無料で入れますが、教会中で写真を撮るのは有料。またこの礼拝堂に入るのも有料となっています。


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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。