ウッフィツィ美術館特別展2016「15世紀彩色木彫像」

フィレンツェ散策
05 /15 2016
2016年8月28日までウッフィツィ美術館で行われている特別展の正式な題名は
「Fece di scoltura di legname e colorì 木の彫刻をつくって、彩色した」
sculturaと書かないのは、故意に古語を使っているのでしょう。
15世紀にフィレンツェにおいて制作された木彫で彩色された作品を40点ほど並べてあります。
このテーマが展示会で扱われるのは初めてとのことです。
ドナテッロとブルネレスキが掘った木彫の磔刑像は、苦しみの様子を新しいナチュラリズムを持って表現したもので、後の世代に影響を与えました(特別展ではドナテッロの作品を最初の部屋に展示しています)

フィレンツェでは制作されていた木彫像は、次のものです。
磔刑像
マドンナ像
聖人像
肖像画のような胸像(聖遺物箱として作られたものも)
(絵画と彫刻を合わせたpolittici misti〜ミックスされた多翼祭壇画〜)の中央に設置する像

ドナテッロは修道僧に彩色を任せていたようですが、デジデーリオ・ダ・セッティニャーノやベネデット・ダ・マイアーノはネーリ・ディ・ビッチの工房に依頼しました。ビッチの工房は親子代々で経営してきたもので、フィレンツェの小さな教会やフィレンツェ共和国のコンタード内の田舎の教会などに、この工房の祭壇画が多数あります。

15世紀最後の四半世紀には教会用と個人礼拝用の磔刑像のリクエストが殺到し、これらをダ・マイアーノ兄弟、サンガッロ兄弟、デル・タッソ一族、バッチョ・ダ・モンテルーポが引き受けていました。

ウッフィツィ美術館に入館すると、チケット代にこちらの特別展代も含まれていますので、時間があったらどうぞご覧ください😁



スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。