ドゥオーモとドームの違い

芸術を読み解く
05 /16 2016
フィレンツェ大聖堂前で「この教会をことをドゥオーモと呼び、丸い屋根の部分をクーポラと呼びます」と説明すると、よくお客様に「ドゥオーモって、ドームのことではないんですか?」と聞かれます。
クーポラ

ドゥオーモとドーム、音がとても似ていますね。

ドームは英語。半球形の丸屋根、丸天井、丸屋根状態のもの

ドゥオーモはイタリア語。町の一番重要な教会、通常は司教座教会堂

このように意味が違うのですが、実は音が似ているのは、もともと同じ言葉から由来しているからです。
それが「domus(ラテン語)家」という意味の言葉です。
ドゥオーモは「domus Dei 神の家」という意味なんです。

そして上記のように、イタリアでは丸屋根はクーポラ cupolaと言います。

またクーポラの上についている塔は建築用語でランターン、越し屋根、頂塔と呼ばれます。
ランターン
イタリア語では「ランテルナ lanterna」ですが、これは小型の角灯つまりランタンのことでもあります。
頂塔はクーポラの中に明かりを入れる役割がありますが、なるほど形もランタンに似ていますね。
クーポラはだいたい同じ形になるのに比べて、ランターンには芸術家が様々な意匠を凝らすことができる部分です。
ランターンのデザインの違いで、クーポラの識別ができるぐらいです。
そしてランターンの上には球、さらに十字架を設置しますが、これは「キリスト教の普遍性(全世界的であること)」の象徴だそうです。

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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。