鐘楼ギャラリー

ドゥオーモ地区
06 /13 2016
2015年にリニューアルオープンしたフィレンツェの大聖堂付属美術館。
ウッフィツィについでフィレンツェで最も大きな面積を持った美術館となりました。
新しい展示室、展示物を見ていく第7弾です。

「La Galleria del Campanile 鐘楼ギャラリー」には「ジョットの鐘楼」に設置されていたオリジナルの彫刻作品、16体の彫像+54枚の浮き彫りが展示されています。
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3層に分かれた鐘楼外壁の装飾と、鐘楼入り口のティンパヌム(建物入口上にあり、横木とアーチによって区画された装飾的な壁面のことで、半円形か三角形)の聖母子像です。

鐘楼の外壁3層は下から上に
(1層目)六角形のパネル 創世記、労働と学芸
(2層目)菱形パネル  惑星の偶像、美徳の偶像、キリスト教の祭儀
(3層目)預言者の立像

これは人間には原罪があること、それを贖うため労働と学芸を通して魂が昇華されることを示しています。
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特に預言者の像では、アンドレア・ピサーノのゴシック様式と、ドナテッロのルネッサンス様式の徹底的な違いが明確に分かるので面白いです。ドナテッロの作品の「恨み」「怒り」といった感情の表出や各人物像の際立った個性には目を見張ります。
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ドナテッロの作品に関してはこちらを記事もどうぞ。美術館修復前に書いたものです。
かぼちゃ頭の予言者
預言者エレミヤ
洗礼堂の預言者たち

参照 Il nuovo museo dell'opera del Duomo , Timothy Verdon, Mandragola, ISBAN978-88-7461-267-3
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。