未完のバッラトイオ

ドゥオーモ地区
06 /16 2016
2015年にリニューアルオープンしたフィレンツェの大聖堂付属美術館。
ウッフィツィについでフィレンツェで最も大きな面積を持った美術館となりました。
新しい展示室、展示物を見ていく第10弾です。

今日は「クーポラの間」のバッラトイオ(張り出し回廊)に関する展示を見たいと思います。
フィレンツェの大聖堂外観で、大きく未完成部分となっているのがこのバッラトイオです。
丸屋根の基盤となる部分、丸い窓の上には今も茶色い石がむき出しのまま残っています。

この部分は八角形なのですが、よく見ると一片だけ回廊が完成している部分があります。
これは北東の部分で、1502〜1515年にバッチョ・ダニョーロとアントニオ・ダ・サンガッロによって計画されました。
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残りの7辺を作る前にミケランジェロの意見を聞いたところ「コオロギの檻みたいだ」と批判しました。そのせいなのか、残りの部分は未完のまま残され現代に至ります。

バッラトイオの基盤の浮き彫りモデル
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バッチョ・ダニョーロ作のライオンの頭、バッラトイオの装飾用
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石がむき出しの部分はかなり目立つので、残りの7辺も完成されていたら良かったのにと思わずにいられません。

こちらはオブラーテ図書館のバールから見た様子。完成部分と未完成部分の違いがよくわかります。
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完成していたら、バッラトイオの部分を一周ぐるりと周るコースが出来ていたかもしれませんね?
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。