カントーリアに座する小妖精

ドゥオーモ地区
06 /20 2016
2015年にリニューアルオープンしたフィレンツェの大聖堂付属美術館。
ウッフィツィについでフィレンツェで最も大きな面積を持った美術館となりました。
新しい展示室、展示物を見ていく第14弾です。

美術館の第23室は「カントーリア(聖歌隊席)の間」です。
それぞれドナテッロとルカ・デッラ・ロッビアによって彫られた、2基のカントーリアがあります。
照明の当て方が変わったり、ドナテッロが鐘楼のために彫った預言者の像がここから他の部屋に移設されたりしましたが、カントーリアはリニューアルオープン前と同じ位置に展示されています。
以前に書いた日記を参照にされてください。
天使のような子供たちの聖歌隊席
異教的な聖歌隊席

しかしよ〜く見ると、ロッビアのカントーリアに一つ以前とは違った点が…
mod25
カントーリアの上に天使の像が2体?

彼らはspiritello(スピリテッロ)とガイドブックにありますので、訳すと「妖精、小妖精」となります。
ドナテッロがブロンズで製作したもので、オリジナルはパリの美術館にあるそうで、こちらはコピーです。

ドナテッロのカントーリアにも、ドナテッロ自身がつくった「古代風の男性頭部(ブロンズ製)」が付いています。
両方のカントーリアにブロンズの装飾が入っていたという様子を再現するため、今回このスピリテッロのコピーが展示されることになったのでしょう。

ヴァザーリも、その後の歴史家も。このスピリテッロについて記述していますので、カントーリアが1688年にドゥオーモ内部から撤去されるまで、上部に設置されていたようです。

参照 Il nuovo museo dell'opera del Duomo , Timothy Verdon, Mandragola, ISBAN978-88-7461-267-3
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。