パノープリエの角柱

シニョーリア広場地区
07 /09 2016
ウッフィツィ美術館の古代彫刻を紹介するシリーズです。
今回は「Vestibolo 玄関の間」にある「パノープリエの角柱」をご紹介します。
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「panoplia」とは「昔の武具、甲冑一揃い、具足一式」という意味です。
高さ3、2mの角柱で、浮き彫りで800もの武器甲冑が表現されています。
パノープリアのテーマは古代ギリシャのヘレニズム時代に由来していて、戦いの後の剣や盾や兜を積み上げた山を呼び起こすものです。

研究者によるとこの角柱は1世紀の頃の神殿装飾のエレメントではないかとされます。この神殿はアヴェンティーノのバジリカの横に立っていて、Armilustriumという儀式が行われる場所だったのです。
Armilustriumとは、10月19日(軍神マルスの日)に武器を清める儀式です。戦争に向いていない季節である冬に入る前にこの儀式を行って、武器を休めたのですね。生贄になる馬を投槍にて殺すというイベントも行われていました。
ちなみに軍神マルスは、伝説ではローマを建国した双子ロムルスとレムスのの父親で、アヴェンティーノの神殿にはロムルスが葬られていました。

また戦いの季節の始まりにはTubilustriumという儀式があり、これは3月23日(ミネルヴァの祭りの最後の日)と5月23日(ボルカヌスの祭り)に行われました。これは軍隊ラッパを洗うというもので、軍隊ラッパをTubaと呼んでいたことから、祭りの名前に繋がっているそうです。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。